。嫌われ(氷帝)*長編
□3*沈黙
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「また荒らされた!?」
「・・・俺が行った時はもう荒らされてたぜ。」
宍戸が言う。
鍵はちゃんと首にぶら下げてる。
宍戸と、とりあえず荒らされた部室に行った。
皆居た。
首から鍵をぶらさげてる私に皆注目した。
「名前・・・いつ部室に来たんや?」
「朝8時に鍵を閉めてから1度も行ってないよ!」
「鍵は名前先輩しか持ってないんですよね?」
「予備の鍵は職員室にあるが厳重に保管されている。簡単に開けれるはずがねぇ。」
跡部の声が部室に響いた
沈黙が続いた。
「・・・名前がやるわけないじゃん!きっと針金か何かで開けたんだよ!」
ジロちゃんが沈黙を破ってくれた
「そんな簡単にピッキング出来んのかよ・・」
ジロちゃんの答えにがっくんがポツリと言った
「プロでもこの部室の鍵をピッキングで開けるのは難しい。
最低でも30分はかかるだろう。」
跡部が答えた
「・・私がやるわけないじゃん!皆、疑ってるの?」
その答えには誰も返事をしてくれなかった。
「とりあえず、今日は早めに部活を終わらす。各自、練習しろ。
名前・・・お前は部室を片付けといてくれ。」
その言葉に皆仕方なく部室を出てった
最後に出た跡部は
私を悲しい目で見てたような気がした______
泣きそうになった
1人しか居ない散らかった部室にたった1人。
「大丈夫・・・。皆信じてくれるから。」
そう言いながら、また笑っていつものように過ごせると信じて
涙をこらえた。