。嫌われ(氷帝)*長編

□2*鍵
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私は氷帝男子テニス部R軍のマネをやってる。
もちろん、R目当てなんかじゃない。



普通に接したからなのか、皆はすぐ私に打ち解けられたと思う。





「跡部、あのさ・・」


呼び捨てにした時、みんなビックリしてたっけな


他の女子は様付けか君付けだもんね。


態度は全然こびてないから最初は警戒してた皆も
だんだん私に慣れてきた。





嬉しかったな
マネとして認められたんだなって。


冗談とか言ってたっけな
いつも笑って過ごしてたっけな。





でも







私は跡部からこんな話を聞いた。

「部室が荒らされた!?」

「あぁ・・鍵は開けられてた。こじ開けたようには見えねぇ。」

「部室の鍵って。名前しか持ってないよな・・?」


がっぐんが言った。


マネが入ってからは私がカギ当番をすることになっていた。


「うん・・。!!私じゃないよ!?鍵はいつもジャージの中に入れてて、
今日はロッカーに置いてきちゃったから・・・盗むのは簡単だと思う。」


一瞬焦った。


疑ってるかと思った。



「そうですよね・・。名前さんがするわけないですし。」


「ったく。こんな事する奴激ダサだな!」


「今度から鍵は首にかけといたら良ぇんちゃう?」


「うん・・。ゴメンね。」





この時はまだ良かったのかな

皆信じてくれてたよね?




今思えばそれだけでも幸せだよね。

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