。嫌われ*長編

□嫌われ5【呼び出された転入生】
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休み時間、放送が鳴った

「「2年の名字名前。放課後生徒会室に来るように。すっぽかすんじゃないぞ。」」

ピンポンパンポーンと放送が終わる

「…誰今の。先生?」

放送を聞いてた名前が顔をしかめる

「不知火会長だな。ここの生徒会長だよ。ボス的な」

「呼び出しとかふざけんなし。ウチ何かした?(笑)」

「朝の事に決まってんだろ。怒られんじゃね?」

クラスメイトと笑いながら名前は話していた


* * *



「新しく入ってきた女子の名字名前、かなり生意気だよなぁ」

昼休み、3年の男子2人が名前の話をしていた

「すっげぇツンケンしてるよな。壇上に上がるとか度胸ある〜」

「あーゆう女の子っていじめたくなんねぇ?」

「あー、Sを無理矢理ってのは憧れだよなぁ」

その話を聞いていた土萌

「…」

その場を立ち去った



放課後、土萌は忘れ物を取りに教室に顔を出した


ガラッ


「土萌じゃ〜ん」

教室に居た名前

「生徒会室って何処かわかんないんだけどー」

背伸びしながら言う名前をじっと見て土萌も口を開く

「君の性格はなおしたほうが良い」

「は?何急に」

笑い気味に土萌に目をやる

「性格の悪さを直した方が良い」

「もしかして優しくされたいんでちゅか〜?」

土萌の頭を撫でようとするが土萌はパシッと名前の手を掴んだ

「君の性格じゃこれからも都合悪いよ」

名前は掴まれた手を振り払い軽く殴るフリをした

土萌はそれを受け止める

「別にアンタに害が及ぶわけじゃないし。いらない忠告どうも」


名前は教室を出て行った


生徒会室に寄らずに…




そして次の朝いつものように名前は教室に入る


「名字、昨日会長になんて言われたんだ?」

興味あり気にクラスメイトが聞いてくる

「…あ、忘れてた」

呼ばれていた事を思い出した

ピンポンパンポーン…

放送に教室が少し静かになる

「「2年の名字名前。今日の昼休み絶対に生徒会室に来るように。絶対だぞ!」」


絶対、という言葉を強調して放送は終わった


「お前行ってないのかよ;会長の指示は無視しない方が良いぞ〜」

「無視じゃない、忘れてただけー」

めんどくさそうに名前は答えた


「名前、私生徒会員だから昼休み一緒に行こうか?」

月子が名前に話しかける

「マジで。行かなきゃもっと怒られそうだよね〜。じゃぁ一緒に行こv」

名前が月子に腕組みする

七海がムッとした表情で名前の腕を引っ張り月子から引きはがす

「俺等も着いてくからな」

「はぁ?アンタ等も生徒会なの?」

「お前と月子が一緒じゃ心配でならねんだよ」

七海が名前を睨みながら言った

「あっそー。護衛お疲れ様w」


名前は半笑いしながら席に着いた
 

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