。嫌われ*長編

□嫌われ4【効果的な方法】
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次の朝

「おはよ〜」

寝むそうに名前は教室に入る

「あ、七海。昨日の馬鹿ってーのは〜、勉強的な意味でなくて、一般常識としてね?」

七海を見てすぐにこう言った

「あぁ??何が言いてんだよ?」

名前を睨む

「ウチ星月学園じゃ下位しか狙えないし〜(笑)でも一般常識でウチは七海には勝ってるよ?」

「てんめぇ!!」

飛びかかろうと席を立つ七海

「やめろって七海;」

近くの男子が七海を止める

「おい、名字もやめろよ;」

他のクラスメイトが七海達をなだめる

「昨日の馬鹿ってゆう意味をちゃんとわかってほしかっただけ^^」

ニコッと笑い、バックを置いて教室を出て行った


「名字ってちょっと変わってるよな…」

「情緒不安定?(笑)」


クラスメイトが持つ名前の印象はあまり良くなかった…



授業が終わり休み時間名前はピアスをつけなおしていた

脚を組みながら机に鏡を立ててピアスをつける


ドンッ

「あっ、悪い名字;」

錫也が名前に当たってしまった

名前の持ってたピアスが落ちる

錫也が拾おうとした時

「いいよ、触らないで」

錫也の伸ばした手より先にサッと拾い上げる名前

「ダル」

そう言って鏡をしまいトイレの方へ行ってしまった

「はぁ…?何だよアイツ」

七海が教室を出る名前を目で追いながら言った

「ははー…嫌われてるな、俺;」

錫也が苦笑いする

「気にする事ないよ錫也。嫌われたいんでしょ、あの人」

土萌が不機嫌そうな顔をする



次の朝、教室が少し騒がしかった


ザワついた教室に顔を出す名前

名前は机に貼ってある【クソ女】と書かれた紙を見た


「誰がこんなガキっぽい事したの?」

「知らねぇけどよ…まぁ気にすんなよ」

男子が気づかいして名前の肩をポンと叩いた

「ムカつくな…」

イライラする名前は紙をベリッとはがした



今日は週1で体育館に全校生徒が集まる日だ

校長の話が終わり皆が礼をした後、名前は壇上に向かい階段を使わずヒョイと飛んだ

皆が何だと言わんばかりに名前に注目した

そしてマイクの前に立ち…


「今日ウチの机にクソ女って書いてある紙が貼ってありました〜。」

ピラピラと持ってきた紙を見せる名前

続けて言った

「言いたい事あんなら直接言えよ?紙でお知らせとかどんだけチキンなん?(笑)
 それとも直接言うのが怖いの?女だからこれで手加減したってか?ふざけんなよ」

名前の言葉に全校生徒が一斉にザワつく

「用があるなら言いに来いや。以上で〜す。」

言い終えるとダンッと飛び降りて自分の場所に戻っていった


教室に戻った生徒達

名前の事で話題は持ち切りだった


「お前よく全校生徒の前であんな事言えるよなー…強すぎだって;」

クラスメイトが引き気味で言う

「舐められんのマジ嫌なんだー。これくらいで泣くと思うなっての(笑)」

「マジこえぇわ名字;女はちょっとか弱いくらいが可愛いぞ」

「ウチに乙女ぶれっての?つっこちゃんとキャラかぶんじゃんw」

「ねぇ」

月子の名前を出したとたん土萌が口を開いた

「何」

「今の、悪口に聞こえたんだけど」

座ってる名前を睨んで見降ろす土萌

「あ、ごめーん。つっこちゃんは乙女ぶってるんじゃなくて乙女なんだよね?すんませーん」


軽く謝って携帯をいじりだした名前


雰囲気が悪いまま授業が始まった
 

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