。しりあす2*長編
□23消えない罪悪感をお前等に。
1ページ/1ページ
「おい、親殺し」
1人で廊下を歩いてたら数人の3年の先輩に言われた
「皆に知らせてやったのに、何普通にクラスの奴等と喋ってんの?」
きっと黒板に書いたり紙で嫌がらせしたのはコイツ等だろう
「アンタ等に言う必要なんかないでしょ」
気分悪い
もうこんな奴等と喋りたくない
私はとっととこの場を去ろうとした
「どんな口実で[友達]脅してんのか知んねぇけど、お前は人の命奪ったんだからな?」
そんなの知ってる
私は殺人者
一番本人がわかりきってる事を言われるのはやっぱり腹が立つ
「アンタ等の行為も、人の命を奪いかねないんだよ?」
「はぁ?それってお前が自殺するって事か?」
「そうだよ」
そう言うと3年はケラケラと笑いだす
「じゃぁ死んでみろよ?俺等のせいで死にましたって、遺書に書けよ!」
「…書いて良いなら名前教えてよ」
「俺、松永憲太〜」
「俺は梶野雅春ー」
「笹森翔太〜」
右から順に名前を言った3人
「…覚えとく」
私はそう言って2年の階へと歩いて行った
「名前間違えんなよー!笑」
笑い声がうっとうしかった
泣きたくなった
でも泣く前に携帯でさっきの名前を忘れる前にメモった
3人の名前をカタカナで打ち終えるとパタンと携帯を閉じる
アイツ等が憎い
私が悪かったとしても
やっぱりアイツ等は許せない
思い知らせてやる
自分のせいで死なせてしまった罪悪感を
一生
その罪を背負って生きてく苦しさを
(これからやる事は)
(ただ一つだった)