。しりあす2*長編

□23消えない罪悪感をお前等に。
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「おい、親殺し」


1人で廊下を歩いてたら数人の3年の先輩に言われた

「皆に知らせてやったのに、何普通にクラスの奴等と喋ってんの?」


きっと黒板に書いたり紙で嫌がらせしたのはコイツ等だろう

「アンタ等に言う必要なんかないでしょ」


気分悪い


もうこんな奴等と喋りたくない


私はとっととこの場を去ろうとした


「どんな口実で[友達]脅してんのか知んねぇけど、お前は人の命奪ったんだからな?」




そんなの知ってる



私は殺人者





一番本人がわかりきってる事を言われるのはやっぱり腹が立つ



「アンタ等の行為も、人の命を奪いかねないんだよ?」

「はぁ?それってお前が自殺するって事か?」

「そうだよ」


そう言うと3年はケラケラと笑いだす


「じゃぁ死んでみろよ?俺等のせいで死にましたって、遺書に書けよ!」

「…書いて良いなら名前教えてよ」

「俺、松永憲太〜」

「俺は梶野雅春ー」

「笹森翔太〜」


右から順に名前を言った3人


「…覚えとく」


私はそう言って2年の階へと歩いて行った

「名前間違えんなよー!笑」


笑い声がうっとうしかった



泣きたくなった


でも泣く前に携帯でさっきの名前を忘れる前にメモった



3人の名前をカタカナで打ち終えるとパタンと携帯を閉じる






アイツ等が憎い






私が悪かったとしても



やっぱりアイツ等は許せない







思い知らせてやる




自分のせいで死なせてしまった罪悪感を





一生




その罪を背負って生きてく苦しさを









(これからやる事は)






(ただ一つだった)

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