。しりあす*長編
□シリアス4
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昨日の事があって学校に行くのはちょっと嫌だ
ガラッと教室のドアを開ける
「おはよ〜!」
クラスの男子がおはようと返す
そして席に着く
男子達と喋っていたら七海が来た
机にバックを置いた七海を横目で見る
「七海、おはよぉっ」
七海はチラッと希を睨み、返事をせずに錫也の所へ行った
『こっちが普通に接してきてんのに・・・』
昼休み、希は屋上でお昼を食べる事にした
屋上へ向かう廊下であの男が居た
「っ・・・」
希は携帯をいじるふりして、目を合わせないようにした
そして男とすれ違う
『あれ・・・?』
何も言ってこない
他に人は居ないから絶対何か言われると思っていた
去っていく男の背中を不思議そうに見つめる希
すると前から錫也が来た
「俺等が昨日言っといた。お前にも、月子にも手を出すなってね。」
「えっ・・・」
いつの間にか自分も狙われないように錫也達が言っていた
結局人を頼りにしている自分が憎い
「そっか・・・ありがとう^^」
そう言って屋上に行った
誰にも頼らない
こっちに来て、強く思った事
でも結局知らないうちに頼ってた
その事が昼休み中ずっと頭の中をぐるぐるしていた
次の朝、「おはよう希!」
月子が笑顔で希に話しかける
その後ろに七海の姿が見えたので希は気まずかった
目が合ったので、じゃぁねと言ってさっさとその場を去ろうとした時
「はよ」
七海の声
『え、ウチに言った?』
振り返って七海の方を見る
「その・・・この前は悪かった。死んでも良いみたいな事お前が言うからさ・・・」
そんな事言われたらウチ死にたいキャラになっちゃうじゃん(
希は慌てるように七海の言葉を訂正した
「あははっ!死にたいんじゃないよ!何となく言っちゃっただけ。
軽々皆の前であんな事言ってごめんね!」
いつも通りの希に七海は少し安心した
死にたいわけじゃない
消えたいんだよ
今は消えたいの方が合ってる、
希は心の中で呟いた