ハロプロ長編小説
□ASK
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青島本社の地下一階の駐車場で田沼を待つ若林のところにASKのような組織に所属しているとは思えないほど小柄で明るい声を発する女性がやってきた。
「リーダー、嗣永桃子が加勢に参りました!」
「桃、俺一人で十分といったろ?」
「駄目です。もしもの時の為に最低二人で依頼を行うと会議で決めたばかりでしょ!」
嗣永桃子が怒りながらいう。彼女ASKのメンバーであり、サブリーダーでもあった。
「お前が抜けるのも駄目だろ。指令は誰がやるんだよ」
「指令は渡瀬君に任せております!」
「また渡瀬か。この前俺に相談しにきたぜ!俺、あまり指令とか苦手なんだがとかいってたな。あのクールな渡瀬の困った顔は久しぶりに見たぞ!」
「大丈夫だよ。渡瀬君は私達と違って大学いってたし」