SPBL

□日常がすき
1ページ/2ページ






サウスパークにも夏がやってくる頃
カイルとカートマンがいないバス停
そこで僕とスタンは何気ない会話を交わしていた


「なあケニー」

「なあに、スタン」

「お前、死ぬの怖くないの?」


どこが何気ない会話なんだろう
なんかさ、もうちょっとこう普通の男の子っぽく・・・・
昨日のオナニー何でヌいた?とか
んー・・・それも普通じゃないか


「死ぬのは怖いよ」

「だったら、こんな生活嫌じゃないのか?」


外に出ては車にはねられたり飛んできたものにあたって死んだり
酷いときには家の中でのんびりしていても死んでしまうことがある
確かに、スタンの言いたいことはすごく分かる


「うん、嫌だな、本当に死にたいって何回思ったかな」

「だろ?俺だって嫌だし」

「そうだね、でも」

「・・・でも?」


「スタンがいるから今は嫌じゃないよ?」

「DUDE!ばっかじゃねーの」

「スタン、顔赤い?」

「赤くなってねーよ」


ああ、そんな君もまた素敵だなあ
そうだスタン
君がいなかったらそんな人生は捨ててしまえばいい
僕はつくづくそう思うようになった


「何ニコニコ笑ってんだよ」

「んーん、別に」


しばらくすると遠くから相手の罵り合いをしていると思われる声が
段々近づいてきた
ああ、カートマンとカイルだな


「あ、カイルとカートマン来たな」

「うん、そうだね、このままでもよかったんだけど」

「ばっか、何言ってんだよ」


やっぱり僕はこの日常がすき。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ