過去拍手SS

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「…もし俺が……」



ナギはスゥ…小さく深呼吸すると私を掴んだ腕にギュッ…と力を込めた…




「……お前を自分のものにしたい…て言ったら……



…どうする?」




…真っ直ぐに私を見つめるナギの瞳の奥が揺れる




バンダナを外したナギの金色がかった髪の毛先からは…先程の雨が雫となり滴り落ちる…



…冷え切った濡れた身体に握られた腕から伝わるナギの体温…



ナギの篭った熱を伝えるようにそこだけが熱い…



「…ナギ…」



突然のナギの言葉に驚く私…




ナギ「………」




そのままナギの腕にグイッと引っ張られると胸元まで引き寄せられた…




「…キャ……」




ナギの逞しい胸のなかで身体が強張る…



心臓が早鐘のようにドキン…ドキンと繰り返す…




「…俺が…怖いか…?」




俯きながら私を見つめるナギが…ポソッと呟いた…




ナギの髪の毛の雫が私の頬を濡らす…




ナギを見上げながら私はフルフルと首を振る…






「…ナギ…


…ずっと待ってた…」






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耳元布団ボイスより…

…ナギさーんキュン

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