過去拍手SS
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祝30000HITS
お礼SS
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『…うわっ!凄い雪!』
昨夜の吹雪で船の甲板は真っ白な雪化粧…朝日を浴びてキラキラと輝いている…
『ナギ!綺麗だね!』
はしゃぐ私とは反対にナギはふぅと溜息をつく…
ナギ「…今朝は全員で雪掻きだな…」
面倒臭さそうにそう言うとポケットから煙草を取り出した
『わ〜い!一番乗り!』
まだ足跡のついていない甲板にポンッと着地する
ナギ「…はしゃいでコケんじゃねーぞ…」
ナギは私の後に続きながら甲板に降りるとマッチで煙草に火をつけた
『…ナギ!隙あり!』
雪玉をナギに投げる
ナギは何事もないように煙草を深く吸うと顔を数センチ傾けスッと雪玉を避けた
『…惜しい!』
私は立て続けにナギに向かって雪玉を投げ続ける
『えい!えい!えい!』
スッ…スッ…スッ
全くのポーカーフェースで眉一つ変えずに煙草を吸いながらぎりぎりに雪玉をかわすナギ…
ゼイ…ゼイ…ゼイ…
大きく息を弾ます私を横目に呆れたように言う…
ナギ「…アホ。お前が俺に当てようなんて100年早えーんだよ…」
ナギは雪を一掴みギュッと握ると手の平でポンッと一度弾せる…腕を上げて大きな弧を描くように空に向かってゆっくりと投げた
『ふぇ?』
……パッシャン!
私の頭の上で雪玉が弾けた
『ヒャア!冷た!』
ナギ「…ぷ…お前…俺が守ってやらねーと確実に死ぬな…」
ナギ「…ドンクセー…」
ナギはニヤニヤと少し嬉しそうに次々と雪玉をぶつけてくる…
『…ちょ…ナギ…イヤア!』
ナギ「ハハハ!悔しかったら投げかえしてみろ!」
(うっそんな事言っても……そうだ!)
ナギが投げる雪玉で雪まみれになりながら大きな雪玉を必死に作ると…
私はある言葉と一緒にナギに向かって思い切り雪玉を投げつけた
『ナギ!愛してる!』
ナギ「////!」
…バッシャン!!
雪玉がナギの顔面で思い切り弾けた…
ナギ「……」
『きゃ〜!やった〜!ナギってドンクサ〜い!』
ナギ「…このヤロウ…」
ナギが怖い顔をしながら近づいてくる…
『きゃああ〜』
必死で雪玉を投げるがもう二度と当てさせてくれないだろう…
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その時甲板の入口では…
トワ「わあ!いいなあ〜!僕も雪合戦やりたいです!」
ソウシ「二人とも仔犬みたいにはしゃいでかわいいね…」
ハヤテ「うわっ!ナギ兄キスしてるぜ!」
シン「仔犬というより盛りのついた犬だな…
…トワ!早く雪掻きしてこい!」
トワ「…ジャマしちゃナギさんに御飯抜きにされちゃいますぅ…」
「「「「ふぅ…」」」」
みんなの溜息をよそにイチャイチャの止まらない二人なのでした…
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