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□ミス
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「・・・。」

「・・・。」

「・・・なあ」

「・・・何?」

気まずくなった俺が奴に話しかけると、
奴は爽やかスマイル(別名:超作り笑顔)を向けて返事した。

「何で、ここに居るんだ?」

俺は今、自分の楽屋に居る。
これはOKだ。
問題は・・・

ライバルである王都楼真悟が、同じ楽屋に居るということ。


「僕だって、好きでこんなむさ苦しいおっさんと一緒に居るわけじゃないよ」

「誰がおっさんだ!!」

「え、やだなぁ、あんたに決まってるじゃないですか、藤見野センパイ」

「俺はお前と同い年だっ!!」

「その顔で同い年とか、嘘はよくないよ。
年齢詐欺で捕まっても知らないからね」

むかつく・・・っ!!!

・・・ま、いい。
話を戻そう。

「で?結局、何故ここに居るんだ?」

「事務所のミス。
僕の楽屋と君の楽屋がかぶっちゃったのらしいよ」

「じ、事務所の・・・」


どんなミスだ。


「まぁ、番組は別々なんだし、それまでの我慢だね」


そう言いながら王都楼は荷物をおろし、椅子に座る。

「それにしても・・・
本当にクマだらけだねー」

「クマが俺のイメージキャラクターだからな」

「こんなおっさんのイメージキャラクターになっちゃうだなんて・・・
クマも可哀想になあ」

コイツは・・・っ!

「お前・・・
その性格、ファンが見られたら泣くぞ」

「藤見野のファンこそ、君が年齢詐称をしてるって知ったら泣くと思うよ。
・・・あ、その前に藤見野にはファンも居ないかな?」

「お前・・・っ
いい加減に――――」

「王都楼さーん
そろそろ入って下さーい」

「あ、はーい」

俺がキレかけたその瞬間に王都楼のスタッフが入ってきて、王都楼はそのスタッフに付いて出ていこうとし――

「・・・あ、そうだ」

突然振り返って、天使の笑顔で言い放つ!

「あの程度でキレるなんて、
老化がより進んだんじゃない?(ニコッ☆)」


王都楼はそれだけ言って出て行った。

俺が放心状態になっていると、今度は俺のスタッフが俺を呼びに来た。

俺は取り敢えずは奴の言葉など忘れて、仕事に入ったのだった。



☆おまけ☆

・・・仕事に・・・入ったのだった・・・が。


「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・何でおっさんがここにいるんですか」

「・・・俺のところの事務所の・・・ミス、だ・・・」

「どんなミスだよ・・・」

「お前に言われたくねぇっ」

「とにかく、僕の収録の邪魔にだけはならないでくれますか、先輩」

「だからお前はぁ―――っ」

「あ、マネージャーさーん、ちょっといいですかぁ」

「無視かぁぁああぁあぁッ!!!」


俺の叫びが、虚しく空に木霊した。



end


―あとがき―

こんな駄文を読んで下さった人!
ありがとうございますっm(_ _)m

一発目は藤見野+王都楼ギャグで。
藤見野はなんか可哀想な人。w
王都楼はひたすら皮肉攻撃。

でも本当は藤見野のこtげふんげふん←

し、失礼しましたー;
 

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