STORM LOVER

□第4話 「お兄様!」
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んで、まれに木に登って怒られた。

今は、木に登っても怒られないからいいけど…。


けど、家出する前のお兄様ちょっと変だった。
耳元で囁いたりして…思い出しただけで顔が熱い…でもお兄様の事は嫌い…

好きなのは、爽ちゃんだから…

    ニャー ニャー

ん?どうしたんだろう…

玄関に向かった…そこに居たのは…

『美咲先輩…碓氷先輩…どうしたんですか?』

美咲「いや、雨宿り…」

『え?』

窓の方を見たら、雨が降っていた…

『雨が…って碓氷先輩は、家に帰ってください。』

碓氷「…。わかった…」

哀しそうな顔で帰って行った。
本当は、碓氷先輩の家に連れて行きたかったのね…
でも、拒否られて拗ねてるっと…

美咲「なんかな、ここに来る前に碓氷が「俺の家に来なよ」って言ってたんだが…
   何されるか解らなかったから椿の家にと思って…」

やっぱり…

美咲「すまん…」

『いいえ、その気持ち解ります。
  あ、どうぞタオル…』

美咲「わかってくれるか…」

えぇ、兄に何されるかと思うと、近寄れなかったから…。

『もうこんな時間ですし、泊まって行かれたらいかがです?』

美咲「だが…」

『雨ひどいですし・・・』

美咲「じゃぁ、電話貸してくれないか?」

『どうぞ、そこにあるので…』

美咲「じゃぁ、借りる。」

『あ、夕飯何がいいですか?』

一応、うちのメイドが一通り料理を教えてくれたから、作れる…

美咲「え、じゃぁ電話終わってから…」

『お客様ですし…ゆっくりしてってください。』

美咲「うむ…じゃぁハヤシライス…」

『わかりました。 じゃぁ、電話が終ったらテレビでも見てて下さい。』

美咲「うん…」
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