アルラン

□決断
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次の日、俺はシェリルと行ったショッピングモールに来ていた。

セール中な上に休日だからかモール内は人でごった返していた。

「あいつ、ここにあった商品に歌詞書いてたよな。」

今では違う商品が置かれているその場所をベンチに腰掛け見つめる。

キラキラした表情でゼントラーディを見ていた時や巨大な皿に寝そべり笑っていたシェリルが脳裏に浮かぶ。

あの時「銀河の妖精」シェリル・ノームはそこにはいなかった。

いたのは「少女」であるシェリルだったのだ。

「その時俺はどんな感情をあいつに抱いていたんだ…?」

「少女」の姿を見せていたシェリルを綺麗で可愛いとは思った。

では「愛しい」とは思ったのか?

…わからない。

ただ大切な存在だとは出会ったばかりだったが思っていたと思う。

「次は…丘に行ってみるか。」

ごった返すモールを人の間縫うようにして出ていった。
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