アルラン

□決断
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今まで散々逃げてきた。

でもいつまでも逃げてられない…。




















「そうでしょ、アルト?」

「…何の事だ。」



ピンクがかった金髪をバサリと後ろに流す目の前の女…シェリルは挑発的な目で言った。


バジュラの星に降り立って1ヵ月が過ぎた。

戦闘で傷を負ったフロンティアも大分落ち着きを取り戻し、星への移住の為調査や開拓も始まりつつある。

一度は解体されたSMSも再結成され、今はフロンティア住民への援助活動や復旧作業を行っている中だ。

そんな中、電話で突然シェリルからカフェに呼び出しを食らったのだ。



「とぼけるのは止しなさい。分かっているんでしょう?戦いが始まる前私は言ったわよ。全てが終わったら続きを聞くと。」

「…。」


シェリルの言わんとする事は分かっていた。

ランカとシェリル、どちらを選ぶのか…。

「でもシェリル、俺はお前を選んだハズだ。今更聞く必要なんて…」

「あの時は近くにいたのが私だけだったからでしょう?でも今はランカちゃんもいるのよ?」

自分では答えを出したつもりだった。

しかし改めてこれでいいのか考えてみると胸に何かが突っ掛かるものがあるのは嘘じゃない。

「答えはどうなの、アルト?」

「それは…。」

ブルーアイの鋭い視線が俺を貫く。

いたたまれなくなり俺は顔を伏せた。

しばらく沈黙が流れたが、やがてふーっとため息をつく声が聞こえた。

「5日間あげるわ。一度ゆっくり心の中を整理しなさい。」

テーブルに置かれたコーヒーをゴクンと飲み干すと手に伝票を持ってシェリルは席を立った。
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