わけあり少女とわけあり少年
□第1話
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渡された地図どうりに道を進んでいくと、
立派な家にたどり着いた。
地図と一緒に渡された鍵を差込み、回す。
がちゃ
回ったし、音もした。
ドアを軽く引いてみるとがちゃり、と鍵と似た様な音をたて、ドアが開いた。
少し埃っぽい臭いがつん、と鼻を刺激する。
まずは掃除か。
中に入ってみると、前の家に置かれていた私の私物や、新品の家具が綺麗に配置されていた。
二階に上がってみると前に住んでいた家の家具の配置はそのままだった。
「・・・余計なことしやがって糞ばばぁ」
思わず私の口から汚い言葉が出る。
でも、それくらい、アイツがやること全部が嫌いだったんだ