嫌われ

□ (君が君らしく生きられる世界を願って願って止みません)
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足にまとわりつき、歩きにくい砂の上。
実はこの感覚が結構好きだったりもする。
痛いほどに照りつける太陽を見上げあまりにの眩しさにくらりと目眩がした。
やっぱり沖縄は暑い。
日焼け止めをいくら塗っても足りない。
汗でどんどん流れ落ちてしまう。

「おーい*ー!」

大きな声に苦笑いしながら振り返ると綱海が浅黒い肌を惜しみ無く露出し、片手にサーフボードといったいつもの格好で手を振っている。
まったく彼は将来絶対にシミで後悔する。
むしろしてしまえ、と悪態付きながら手を振り返す。
こちらに駆け寄ってくる綱海に思わず笑いがこぼれた。

「あっちー!
お前よくそんな格好で平気だな!」
「むしろ綱海が露出しすぎだけどね」
「ま、いいや!
そんなの海に比べりゃ小せえ話だ!」
「はいはい」

日傘をくるりと回し、海を指差す。

「早く乗ってるの見たいんだけど?」

そう笑うと綱海も満面の笑みでおう!と返事をした。
見てろよと叫ぶ綱海を送り出し、砂浜に座る。

ねえみんな、元気かな。
私は元気だよ。
一個上のお隣の友達もできたし。
ご飯も食べれるようになったんだ。
順風満帆すぎて怖いくらいだよ。
幸せなんだ。

みんなも幸せだったらいいな。なんて思うのはおこがましいかな。


また会いたいなんて言ったら怒られるかな。







END
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