嫌われ

□ (君が君らしく生きられる世界を願って願って止みません)
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こうなることはたぶん分かっていた。

「お掛けになった電話番号は現在使われておりません」

たぶんあいつはやり直すことに決めたんだ。
だから俺との、全員との連絡を断ち、場所も告げずに行ってしまった。
俺は結局あいつに何もしてやれなかった。
最後にあったとき、あいつは俺の前で初めて笑った。
目尻を下げて、完全にプリンになった金髪をなびかせながら幸せそうに笑っていた。
あいつは一人で全部解決しちまった。
俺の出る幕なんかどこにもなくて、少し笑える。

「ばーか」

部屋でひとり、呟きながら*の連絡先を消した。


『 鬼道* を削除しますか?』


yes no
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