嫌われ

□他でもない僕だろう
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*が飛び降りて三日。
クラスの奴等の話題は*でいっぱいだ。
やりすぎたかな、という声や、当たり前だなどという声が教室を飛び交う。
やりすぎた?何を今さら。
当たり前だ?*は何もしていないのに。
あぁイライラする。
胸くそわる、と呟きながら立ち上がる。
ガン!と当たり前だと下卑た笑い声をあげた奴の机を蹴り飛ばした。

「っ!?
なにすんだよマックス!」
「…さっきからうるさい。
人一人が自殺しようとしたっていうのになんなの?
ゲラゲラゲラゲラ笑ってさ。
不愉快だしきもいしうざいんだよクソが」

目を細めてそいつを睨むと僕を睨んでいた目を反らしばつが悪そうに俯いた。
舌打ちをして教室を出た。
あぁ、イライラする。
僕今目付き悪いんだろうなと他人事のように考えながら早足で歩く。
目指すは屋上。
授業なんて知らない。

みんな壊れてしまえ。




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