嫌われ

□ すべてを許した
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朝練が終わってみんなが着替えている間にグランド整備。
終わったら備品を確認して、道具をしまい忘れてないかチェック。
よし、と一人呟くと部室からみんなが出てきた。
あたしも鞄取ってこなきゃ。
グランドから踵を返して部室へと駆け足。
けどあたしの鞄は緩く弧をえがいてあたしの元へと飛んできた。

「わっ」

ぼすっ!と思いの外衝撃がきたけどなんとか耐えてキャッチできた。
あっぶな。

「ナイスキャッチ*!」
「ありがとう守くん」

けど何か言ってから投げてほしかったな!
結構驚いたし痛かったし。
ぶつぶつ言いながら鞄代わりのサブバックを両肩にかける。
基本置き勉してるからね。

「ぼーっとしてると置いてくぞ」

風丸に頭をぽんっと叩かれた。
風丸とは同じクラスだから自然に部活への行き帰りは一緒に行くことになっている。
あたしも風丸も委員会とかに入ってないから昨日のが例外なだけ。

「うわ、ごめん」

慌てて風丸に着いていく。
置いてかれるなんて寂しすぎる。
うっわ、あいつ一人かよwぼっちwwwとか言われたくない。
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