嫌われ

□憎らしいほど
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やっとマネージャーというかサッカー部員に慣れ、生活リズムも整ってきた。
今日も授業が終わったら部活。
あたしは最初こそはダルかったが、今では楽しみにしている。
なんか守君に似てきてしまった。
まぁ守君ほどサッカーは好きではないけどね。
ていうかあれに勝てるほどのサッカー馬鹿いるの?

「みなさん、席に着いてくださーい」

担任が気だるそうに告げる。
時計を見るといつもより少し早いHRの始まりだった。

「今日は転校生を紹介しまーす。
・・・わかったから騒ぐなー、静かにしろー」

転校生と聞いたとたん騒ぎだしたクラスメート達。
あたしは特に興味がないので机に肘をついてそこに顎を乗せる。
隣の風丸もあたしと同じような目をしていた。

「・・・よし、入ってきていいぞー」

担任が言ったらドアが開いた。

クラスの視線が一気にそちらに向かう。
あ、あたしと風丸意外、だな。

入ってきたのは、おそらく染めているであろうきらびやかなミルクティー色のツインテール。
ちなみにそれを結んでいるのはピンクのリボン。

そしてなぜか化粧バッチリの女の子であった。
ちなみにあたしは一番前の席なので本当に目の前に女の子がいる。
うげぇ、香水くさぁっ。
少し顔をしかめていると女の子は黒板に名前を書いて、スカートを僅かにはためかせながら振り向いた。
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