嫌われ
□輝きを増す君が
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朝早く起きて学校へ行く。
眠い。
朝練なんてやんなくていいよ・・・。
「くぁぁ・・・」
大きな欠伸が出た。
別に我慢しようとか隠そうとか思わない。
なぜなら回りに全く人がいないから。
あー簡単な理由(笑)
「おっす*!!」
「でゅぁっ!?」
ばーん!と思いっきり背中を叩かれ危うく転びかけた。
声のした真横を睨む。
「痛いじゃないか守君」
「わりぃ」
ははっ、と笑う守君。
畜生許してしまうじゃないか。
なんか大型犬の犬に似てるよね、守君。
「てか今日守君早くない?」
いつもギリギリに来るのに。叫びながら。
「昨日早く寝たしな!」
「どんなメカニズムしてんの…」
「*はいつもこんな早い時間なのか?」
「準備もあるしね。大体こんくらいだよ」
ふと守君を見るとニコニコ笑ってた。
え、なに。
「偉いな、*は」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられる。
「うわ、わ、なに?」
「だってさ、*って本当はやりたくなかったんだろ?マネージャー」
「なぜそれを」
守君はそれはおいといて。と誤魔化した。
鬼道か。
「ありがとな!マネージャーになってくれて」
「・・・ん」
後ろ手に右手のリストバンドを左手で掴む。
私はありがとうなんて言われることしてないのに。