サイケとわたしと臨也くん

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「結衣ちゃん結衣ちゃん!お腹すいたー!」


…どうしてこうなった。


一人暮らしの筈なのに朝から騒がしいなと思えばサイケデリックな臨也くんがお腹を空かせていた。
見た目はまんま臨也くん。
だけど色は違うし、性格なんて似ても似つかない。
第一臨也くんは結衣ちゃんなんて呼ばない。


「ねー結衣ちゃん、お腹すいたー」

『あの…君は誰なの?』


そう問い掛けるとサイケ(取り敢えずそう呼ぶ事にした)は「臨也くんから聞いてないの?」と首を傾げた。


「臨也くんがモデルのアンドロイドだよ」

『臨也くんのアンドロイドがどうして私の家にいるの?』

「んー…。その辺は臨也くんが後で説明してくれるよ!とりあえずご飯食べたい!」

『ご飯って言われても、アンドロイドが何食べて生きてるのか分からないよ』


ガソリンとか言われたらどうしようもない。

そしたらサイケは「単3電池!」と得意気に言った。
そうかそうか、最近のアンドロイドは単3電池で動くのか…。


「嘘だよ。普通に結衣ちゃんの手料理で良いの!」


ご飯食べるアンドロイドなんて聞いた事ないよ。

そんなこんなでサイケと私の生活が始まった。

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