特殊倉庫

□君のために愛はある!
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(お留守番制度を作った理由)




「じゃあ俺達、出動してくるから留守番頼むぞ、レン!」
「う、うん・・・」
「・・・待って、ガンちゃん!」
「え?」
「前に、ドロンボーがこの基地に道を聞きに来たことあるでしょ?その時は何とかしのいだけど、もしまたそんな風に悪い人が来たら、レンが危ないわ。」
「あ・・・うん、そうだな。どうすっかな〜・・・」


ガンちゃんが頭を抱えてそう悩むと、
オモッチャマがこう助言した。


「ヤッターメカを誰か一人、レンちゃんとお留守番させればいいでコロン!」
「おっ!・・・オモッチャマ、お前天才だな!」
「・・・でも、誰をお留守番させるの?ジンベエは遠くへ行くときは必ず出動させなきゃいけないし・・・」
「あっ・・・」


アイちゃんがそう言うと、ヤッターメカ全員が騒ぎ出す。


「・・・じゃあ、ワンが残るワン!」
「ノー!!ミーが残りマース!」
「ワスが残るダスよー」
「私が残りたいんですが・・・何か?」


アイちゃん達は知る由もなかったが、ヤッターメカの考えは皆同じ。

「誰にも邪魔されないで、レンちゃんと二人きりになりたい」

・・・そんなちょっとヨコシマな考えであった。


早く出動したいのに未だに喧々諤々とするヤッターメカたちにいらだったガンちゃんは、大きな声でこう叫んだ。


「・・・あ゛ーッ!!もうお前らうるせえ!!出動のたびにオモッチャマで決めろ!!」
「1でヤッターワン、2でペリカン、3でアンコウ、4でモグラだコロン!5、6の場合は話し合いだコロン〜」


そう言うと、ガンちゃんは思いっきりオモッチャマをぶん投げた。
オモッチャマはサイコロモードになり、ころころと転がっていく。

そして出た目は・・・1だった。


「今日はヤッターワンがお留守番だコロン!」
「・・・やったワン!!」
「じゃあ、お留守番の子も決まったことだし、みんな頑張ってね?」
「イエース・・・」
「わかったダス・・・」
「わかりましたが、何か・・・」


「じゃあ、ヤッターマン出動だコロン!」


「・・・レン、じゃあ洗濯物だけよろしくね。」
「はーい」
「行ってくるぜ!」
「行ってらっしゃい♪」


ヤッターワンを少し恨めしい目で見ながら、
他のヤッターメカたちは出動していった。


「ごめんね、ヤッターワン。私のお留守番に付き合わせちゃって・・・」
「いいんだワン!」
「一人だと寂しいから・・・ありがとうね!」


ちゅっ、と鼻先に落とされたキス。
それにヤッターワンは顔を真っ赤にした。


「あれっ、顔真っ赤だよ!?どうしたの!?」
「・・・大したこと、ないワン」








ある意味チャンスタイムでもある時間









ヤッターメカのわちゃわちゃが好き。
 

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