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□イナズマイリトルポニー 〜サッカーは魔法〜
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そのいち 
キューティーマークの巻



「なんだよー、お前ら今日もキューティーマーク出なかったのか?」
「先輩、言わないで下さいよ!」
「結構気にしてるんですから!!」

倉間にそうからかわれ、顔を真っ赤にする3人。
何を隠そう、中学生にもなって
キューティーマークが出ていない3人。


キューティーマークとは、自分の才能に目覚めた時、
お尻の部分に浮かび上がる模様の事。

例えば、
神童ならト音記号、倉間なら蛇、
剣城は剣、と言ったように。


普通なら小さい頃にすぐ出るものだが、大きくなってもなかなか出ないポニーもいる。

サッカー部で唯一ブランクフランク(キューティーマーク無し)の3人は、
仲間たちから、いじりがいのある格好の餌食となっていた。

「・・・倉間、からかわないであげて!」
「中学生にもなって出ないって、お前らの才能が何か楽しみだぜ。」
「倉間!」

そう言いあう一利と倉間を後ろに、
晴鸞が諭すようにこう言った。

「二人とも、気にすることはない。・・・私にもキューティーマークはないんだ。」
「・・・うう」
「そのうち、いい才能が芽生えてキューティーマークも出るさ。」
「晴鸞は才能ありすぎて出ないだけじゃな・・・ぎゃあああっ!?」

そう冷やかした麗花に、無慈悲に魔法を浴びせた晴鸞は
呆れたような顔をしてため息を吐いた。

「・・・こればっかりは急いでも出ないからな、あきらめて出るのを待つんだ」
「そんなあ、中学生になっても出ないのに」
「あきらめて待て」
「うう・・・」

結局その日も3人にキューティーマークが出ることはなく、
それを見かねた秋に作ってもらったクッキーを食べながら
どんなキューティーマークがつくか話し合っていましたとさ。
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