大友宗麟観察日記!
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―目覚めよ……―
『……誰…だ……』
―目覚めるのだ………我が巫女よ―
『……呼んで…………る?』
―未来を変える巫女よ……答えよ―
『………ちょ、後にしてくれる』
―ごめん、一回起きてくれない?―
『あんた誰?』
―まあ、神様だよ神様―
『………寝よ』
―お願い!起きて!?お願いだからこっちを見よう!―
仕方なく起きると、真っ白な空間が広がっていた。何もなく、ただ白い空間だけが広がっている。
目の前には、人間離れしている雰囲気の男がいた。簡単に言うと不思議と電波を合わせたような雰囲気?
『…どこ?だれ?ねむい』
―なんか今可笑しかったよね!?どうして最後がそうなるの!?―
『ここは……?』
―ま、居空間って奴だ―
『……もしかして、あたしが宗麟の妹になったり、宝玉がブレスレットになったのも』
―オレが仕組んだ事だ、お前を守るためには仕方がないことだった―
『あたしを守る?』
苦笑いしながら、こいつは説明口調で俺に話した。
―紫智、お前は我が巫女。オレと共に神の地位にいる者―
『……へ〜へ〜へ〜』
―……あれ?リアクション薄くない?―
『理解しろって言っても無理な話だろ?なんでバサラの世界にあたしを連れてきたんだ』
―紫智お前の能力は普通の世界にあってはならない能力、お前の知るバサラの世界は属性のような不思議な力があった―
『それがあたしを守ると何の関係があるんだ?戦国乱世だぞ』
どう考えても可笑しい、平成から戦国乱世に飛ばして安全な訳がない。よくわからないと睨み付けながら、神は普通に説明する。
―だから命の危険がないよう適当に権力のある奴の家族にしたんだ―
『大友って言うのも微妙だけどな、なんで今まで連絡なかった?』
―ここに連れて行ったのは良かった。しかしオレは天界の問題で少し時間がかかった―
『お前のせいじゃん』
―ごめん―
『なんで翼が生えたんだよ、このブレスレット何?』
―まあ、神の能力の一つだ。それはお前の能力の暴走を押さえるためにある―
『ふーん……まあいい』
―………?―
にこりと爽やかに笑い、紫智は神の方に走った。
そして高らかに足を空中に突き出し。
『飛ばす前に説明しろやゴラアアアア!?』
―うぎゃあああああああ!!?―
大きな蹴りを喰らわせて、綺麗にあたしは着地する。十点満点で完璧だな。
『帰る条件は?』
―………ああ、能力が完成したら元の世界に戻そう―
『戻そう?』
―ごめんなさい、すぐに元に戻させていただきます―
『よろしい』
半分以上キレている自分を何とか抑えて神を見る。明らかにあたしは見下しているような冷たい目だが、それを抑える余裕はない。
―じゃあ、そろそろ紫智を元の世界に戻そう―
あたしに手をかざせば、急に意識が消えていく。ゆっくり消えていく意識の中、急に神が思い出したように言った。
―あ、あっちの世界で一週間くらい日がたったから―
『死ねええええクソ神いい!!!?』
滅べ!!