今日図書館で『告白』と言う本を借りて読みました。
けっこう有名ですよね。
松たか子さん主演で映画化された、湊かなえさんの作品です。
松たか子さん演じる森口先生の娘が殺されたことから話が始まり、語り手が変わりながら話は進んでいきます。
なんというか…すごくおもい話だなと思いました。
R-15に指定された作品ですから、過激なシーンは確かに多かったです。
人を殺すだとか、復讐だとかイジメだとか…
でも私自身読んでいて酷いなとは思えなかったです。
むしろ悲しかったです。
途中涙が止まらなくなるところが何カ所かありました。
なんかきっとみんなこんな闇を持って生きてるんだろうなと。
この小説に出てくる人。
森口先生も犯人である少年達も、少年の母親も。
愛する人と共に復讐や悪と言う言葉を胸にもっていると思う。
その悪は寂しさであり、過去の出来事であり、良いと言い切れる事ではないと思います。
登場人物達はきっと誰もがもっている感情のバランスを崩してしまっただけなんだろうなぁ、と思います。
そしてきっと自分も絶対ありえないと言えないなと感じました。
いつ誰が少年達の様になるかなんて誰にもわからないとも。
でも本当に不思議な小説だと思います。
ただの復讐劇ではなく、愛があるんだろうなぁという暖かくも悲しくなるシーンが数箇所ありました。