04/21の日記

22:48
『孤高の人』読了
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新田次郎著『孤高の人』を読み終えた。山岳小説ということで読み初めはあまり気乗りしなかったが、人間ドラマや自然の描写がおもしろく、中盤からは滑るように頁をめくった。二十代のころ、韓国岳や大浪池、開聞岳等の初心者向けの登山はしたことがあったが(仕事で)、今は全くしなくなっている。加齢と共に歩くことが格段に少なくなっているから、体力もないわけである。

山をなめたらいかんね。山の難易度は言うに及ばず、装備や気候だけでなく、知識や経験、冷静な判断力など登山には人間力が問われる。ネットサーフィンしながら、方向音痴で寒がりで自制心のない俺は、遭難したら死は間違いなしだと思った。エベレストやK2といった世界最高峰の山で、いまだに死者が、手足を凍傷で失う者がいる中、何故人は過酷な山に魅了されるのか。それは、山に魅了され命をかける者にしか解らないのかもしれない。とにかく、新田次郎なめてたわ。

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