記念小説
□1000HIT 記念。 雨音子×婚約者
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文芸部の前に、一人の少年が居た。
名前を斗宇野咲人という。
彼がどうしてここにいるか、それは他でもなく。咲人が、三人の少女たちから逃げたかったからである。
とある事情を抱え、少年は三人の美少女とともに学校生活を送っていた。
休み時間は少女のうちの一人、同じクラスである那須志鶴。
昼休みは、もう二人、隣のクラスの濱中智織とクラスが三人の中でもっとも遠い羽村海璃。
放課後は、男友達との交流を深めたいからと、友人と下校しているが、それ以外はほとんど彼女たちと過ごしているのだった。
「そんなもん、全く望んでなかったんだけどな」
ポツリ、と呟いて、咲人は。文芸部のドアを開いた。
「よう、咲人」
「雹護先輩」