記念小説

□雨音子完結記念!
1ページ/1ページ

 8月21日、桜並木高等学校文芸部室で、五人の少年少女が、大きな声で同時に叫ぶ。
「「「「「乾ぱーい」」」」」


一人、とても高い声で、三人、普通の声で、
一人、低い声でのハーモニーが部室内に響く。


「いやー、終わったね! 雨音子!」


一人、天川晴日がとても嬉しそうに言った。


「普通にやってりゃ、もうちょい早く終わってたはずなんだけどな」


霧沢雨音がつっこむ。……つっこまないで欲しいところに。


「そ、そういうこと言っちゃ駄目! 作者さんだってがんばったんだよ!」


「だらけてただけだろ」


煩いわ!


「本音が出たぞ作者」


……コホン、失礼。


「あ、何これ、作者と話していい感じ?」


倉田雹護が言った。良いわけがない、それ小説じゃない。


「対談式ってことにしとけばいいだろ」


よし、認めよう。で、何が言いたいことでもあるのかね。


「あるに決まってんだろ!」


マジギレか。僕何か雹護に悪いことした?


「ほう、最終的に無理やり、エロキャラにされて、好感度落ちた」


 もともと、君メインの話じゃなかったからね。別に、そういう男子が居てもいいかと思ったのだよ。
 よく考えてみろ、雨音とキャラが被っていたじゃないか。


「この野郎」


野郎、といわれるのは心外だね。僕は女だよ。


「ふん!」


あ、拗ねた。いいや、他に言いたいことがある人は?


「僕の出番が、少なかったことが不満です」


 あー、ゴメン。それはゴメン。謝る。申し訳ない。
 大丈夫! 君の誕生日はあと少しだ! そこで、主役としてやるから。もう少しだけまっててね。


「はーい」



 よし、いい子だ。せっちゃんは?



「まず、その呼び方をやめなさい」



はいはい。雪梨さんは?


「別に、ないわよ」


ないの? いいけど。


主人公2人は?


「わたしもないかな。両思いにしてくれたし」


そっか。うんうん、晴日はいい子だね。


「俺もない」


そう。雨音くんは、晴日が居れば幸せだからね。そりゃ、文句ないわ。


「うるせぇ」


おお、怖い怖い。



で、全員。終わってみて感想は?



「うーん、苦しかったけど、やっぱり楽しかったよ」


「イライラもしたけどな」


「あんたらの行動や言動にイライラしていたのはこっちよ!」


「うんうん」


「おれ等の協力がなかったらお前らくっついてないんだぜ!? もうちょい感謝しろよな」


「知らん。頼んでない。むしろ、それの所為でイライラしてたんだよ俺は」


お前ら感想言えや。感想言ったの晴日だけやん。


はい、南曇!


「えっ? しょっぱな僕? えっと、えっと、雨音君たちが幸せで居てくれたらいいな」


いい子だね。はい、雪梨


「えーと、誰かさんたちが鈍すぎて大変でした」


うん、そりゃ、ごめん。雹護


「おれのキャラ設定が不満です」


知るか。はい、雨音! 主人公だから、いいこといってよ!


「ふむ。俺の感想、ね。最初の俺が雨男設定とかがどこにいったのか、とか、作者の願望で、文芸部なんかにしてんじゃねぇよ。とか、色々文句はあるけれど」


うぐっ。 うん、で?



「けど、楽しかった。ありがとな」


雨音君、それは作者に言わずに、読者に言ってよ。


「読者には、後で言うだろ」


まぁ、そうだけどね。じゃ、皆さん、ここまで読んでくださった皆様に、感謝の言葉を、せーの。


「「「「「ありがとうございました」」」」」


ここまで読んで下さった皆様。本当にありがとうございました。


次に、TWINS、双子達が大活躍する話ですが。いつか、また、奴らともコラボさせます。


本当にどうもありがとうございました。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ