現代 恋愛

□雨音子
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雨音子〜プロローグ〜

俺の名前は霧沢雨音。
この字でキリサワアマネと読む。 


高校1年、こんな名前だけど男だからな!女じゃないぞ!


と、すまん。名前のことになるとつい興奮してしまうんだ昔からかわれて(まあ、そいつら片っ端から殴ったけれども)


まあそんなことどうでもいい。


今俺が語らなきゃいけないのは高校にいる奴のことだ。正確には文芸部にいる1人の女。


そいつは俺の悩みの種で
自由奔放で無邪気で馬鹿で、それからよくわからない奴だ


それの名前は天川晴日


下の名前はNGらしいがそんなもん知ったこっちゃない


あ?下の名前が読めない?
ハルヒだそうだ。
アマカワハルヒ。


晴れた日の朝日とともに生まれたから名付けられたらしい


俺と正反対だ。


俺は雨の日に生まれたから雨音と名付けられた。


今となってははた迷惑だが、


今から俺が語る物は
単なる日記みたいなもので物語なんて大層なものじゃない


天川晴日と俺と文芸部のひと夏の話
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