<main>BLEACHオリジナル小説 -長編- 第一章

□future〜第一章〜(後編)卍解・決戦編D望んだ筈の、帰還
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「隊長!」(乱菊)
殲罪宮の入口付近で、二人は上空から何かが落下している事に気付いた。
「夜一さん・・・?」(シロちゃん)
彼の言う通り、何故か風に包まれた夜一が、静かに身体を一瞬浮かせ、着地した。
「くっ・・・!!」(夜一)
直ぐ様、上を見上げる夜一。
「夜一さん!」(シロちゃん)
駆け寄ったシロちゃんを見た後、その後に続く乱菊を確認し、軽く目を見張った。
「夜一さん、あのっ・・・」(乱菊)
謝らなければと思うのに、言葉が続かない。
「よく・・・来てくれたな、乱菊」(夜一)
夜一は、微笑むばかりだった。それを見て、乱菊の中で何か熱いものが込み上がってきたが、今はそれを表に出すべきではないのだろう。
シロちゃんは、そのやり取りに微かに笑みを浮かべていた。
「夜一さん、桃達はもう白哉と?」(シロちゃん)
「ああ・・・!まさに最上階に居る・・・!!」(夜一)
そこから感じられる霊圧が、とにかく凄まじい。
「この霊圧・・・!!」(乱菊)
「殲景・千本桜景厳・・・!!」(シロちゃん)
無数の刃に囲まれた、あの異様な空間は、まず精神から殺られる。
考える暇もなく、シロちゃんが駆け出す。
しかし。
「待て!冬獅郎!!」(夜一)
「何で!!」(シロちゃん)
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