<main>BLEACHオリジナル小説 -長編- 第一章

□future〜第一章〜出会い・修行編C強化特訓・私達の斬魂刀の名
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「・・・・」(夜一)
言葉を、探していた。志波家を出発してから此処で休むまで、実に重い足取りだった。近くに川があるから、顔でも洗ってくればとの提案に、波音は頷いたが、桃といのは断って、近くの岩場に腰を下ろしている。念の為、波音にはルキアに付き添ってもらった。
そのルキアの言葉を思い出す。

ー私がもっと早くに駆け付けていれば・・・!ー
ー駆け付けていても、あ奴はああしたじゃろう・・・。そういう男じゃろう?志波海燕はー

だからこそ。それを無駄にせずに、切り替えて進まなければならない。
とは言え、夜一は途方に暮れていた。・・・その時。
「ここに居たのか・・・!」
その声を聞いた時、微動だにしなかった桃の瞳が、揺れた。
「冬獅郎・・・、お主・・・!」
夜一の様子からして、自分が来て正解だったのだと、シロちゃんは思った。
「日番谷っ・・・君・・・!」
やっとの声で、桃は言う。そんな桃に、シロちゃんは近付く。
「よぉ・・・。久しぶりだな、雛森。・・・やっぱり、志波海燕はお前達の目の前で・・・」
「つっ・・・、ごめんなさい・・・!」
うなだれる桃に、膝を折り、その手にそっと触れた。
「謝んなって。少し痩せたな?自分の体の事心配しろよ・・・。な?」
優しい手と、温もりを感じた。
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