君を想う

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「シキにぃ! もう、夕方だよ!」

「グフッ! 雪、もっと違う起こし方があるだろう。」

「だって、シキにぃ起きないんだもん。」

どうやら、俺はあのままもう一度寝てしまったらしい。まどの外が夕焼け色に染まっている。
思いのほか寝すぎたようだ。

「シキにぃ、早くお話してよ。」

「たく、分かったよ。まずは、初めて会ったときの話してやるよ。」

そう言ったら、雪は目を輝かせながら大人しくソファーに座った。
仕方ないから、俺は一つため息をついて、昔を思い出しながらアイツとの思い出を語りだした。



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