番外編&短編

□告白
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「花束」と少し繋がってます






 風に乗って舞っていた花びらは、次第に風が無くなり重力にしたがって落ちていくだけだ。その光景をボーっと眺めて隣は、飽きもせずに空をボーっと見ていた。

 声をかけようとしたらまた、ドアが開く音がして反射的に俺は隠れた。入ってきた奴らは俺たち気付かずに会話を始めた。

「あっあの・・・ずっと前からす、好きでた・・・付き合ってください」

 また告白みたいだ。
俺は気になったので少し頭をだして下の方を覗き込んだ。そしたら、隣の気配が動いたような気がしたので隣を見たら朔夜も同じように覗き込んでいた。

「お前も人の事言えないじゃん」
「私が言ったのは、盗み聞きであって盗み見じゃなねぇよ」
「屁理屈」

 朔夜は、意地悪く笑って下を見た。俺も小さくため息をついて下を見た。

「最初に言っとくけど、俺は本気の恋愛はしないよ。遊びで良いなら付き合うけど最初から本気の付き合いはしないよ。それでもいいの?」

 男は、笑いながら言っている。
 この点に関しては、朔夜よりましなんだろう。そんなことより、これと似た事言う人間俺は、二人ほど知っている。つーかその一人は俺なんだけど・・・

「蓮が告白されてるの始めてみた」
「俺は10回目・・・」
「あの子、可哀想だね。絶対、遊びでなんて付き合えないタイプだね」

 淡々と朔夜が言うせいで、可哀想だなんて思えないのは多分、俺だけじゃないだろう。
 まぁ、客観的に見て女は可哀想だとは思うけど、これは蓮が正解だ。変に期待もさせて泣くのは女だしそれに、別れる時にめんどくさいのが数倍増す。だから、蓮もあぁ言ったのだろう。そうすれば、あのタイプの女は夢見る乙女思考だから付き合わないだろう・・・

「かっかまいません。他に彼女が居ようと遊びだろうと・・・わっ私と一緒に居る時は、私が一番であればかまいません」

 おぉっとこれは、意外な展開になってきた。

「本当に蓮のこと好きなんだね、あの子。付き合えるなら遊びでも良いなんて普通に言えるもんじゃないよ・・・」
「う〜ん、私と一緒に居ていつの間にか本気にさせてみせるわみたいなぁ〜」
「これで、蓮を本気にさせたなら拍手もんだわぁ〜」

 そんな会話をしながら俺たちは下をガン見していた。
 そしたら、蓮がチラッと斜め上を見た。そうなったら、必然的に俺たちと目が合うわけで蓮は、目を見開いて口をポカーンっと開けた。絵に描いたようなアホ面だった。
 女の方は、うつむいているから蓮の顔が見えなっぽい見たら幻滅もんだ。

「蓮、こっちに気付いたね」
「そうだなぁ〜どうする」
「手でも振っとく?」
「満面の笑みでな」

 言った瞬間、俺たちは満面の笑みで手を振った。それはもう天皇陛下顔負けの笑みでだ・・・
 蓮の顔が若干引きつった。と思ったらすぐさま、女の方に顔を向けた。
「本気になったらすぐに別れるけど、それでもいいなら付き合うよ。今日からよろしくね」
「はっはい、それでかまいません。よろしくお願いします」
「あっもう、昼休み終わるね。早く教室戻った方がいいよ。確か次、体育だったでしょ?」
「えっあぁはい! それじゃあ、失礼します」
「うん、じゃあね」





「いつまで、隠れてるつもりなのかな? サク、紅」
「「・・・・・・蓮の怒りがおさまるまで?」」
「はぁ〜怒っても居ないから降りてきたら」

 俺と朔夜は、顔を見合わせて蓮が居る方に向かった。
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