番外編&短編

□花束
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 あぁ〜天気いいなぁ〜
授業めんどくせぇ〜とか思いながら4時間目を屋上でサボってる俺。とかなんとか思っている間に4時間目の授業が終わるチャイムが聞こえた。

 そのまま、ボーっと俺目安で五分ぐらいしてたら、誰かが着た。足音は2人だろか?
 ちなみに俺は、屋上でも一段高い場所に居る(名前は忘れた)とか思っている間にその2人の会話が始まった。

「好きです! 付き合ってください!」
「・・・何で? 付き合うことに意味を見出せないし、それにメリットが無い。それに、なに思って私を好きだといったのか理解不能だし、つーか貴方と付き合っても面白みにかけると思うからごめんなさい」

 うわぁ〜女サイテーだな。しかし、何で男もこんな女好きになるかねぇ〜もっといい女居なかったのかい。とか思っていたら、フッとこの女の声に聞き覚えがあることに思い出した。そんな事を思って居る間に会話は終わったらしい。

「そ、そっか・・・・・・」

 男の落ち込んだ声が聞こえてすぐにドアが閉まる音が聞こえた。
 はぁ〜と声が消えたらカンカンと音が聞こえてきた。その音がだんだん大きくなっていった。
あれ? これって俺に近づいてきてるんじゃ?

「・・・盗み聞きか、紅?」
「お前達が後から着たんだよ。朔夜」

 やっぱり、朔夜だった。俺たちにあれだけ酷いこと言っといて、自分だって十分酷い断りかたしてんじゃねぇ〜かよ・・・

「はぁ〜これあげる」

 そう言って、手に持っていたものを俺に投げて残りの梯子を渡って俺のとこに来た。
 投げられたものは、風の抵抗を受けずストンっと俺の手元に落ちてきた。

「なにこれ?」
「花束」
「何で?」
「貰った」

 そんな短い会話をして朔夜は俺の隣に寝転がってお気に入りの曲を口ずさんだ。

「昔から思ってたけどそれって何て曲?」
「さぁ? もう覚えてない」
「適当。で、この花束どうすんの? つーかなんで花束?」
「少女漫画で予習でもしてきたんじゃないの? 始めてみたときツッコミたかったけどかわいそうだったから言わなかった」
「かわいそうだって自覚はあったのか」
「♪〜♪〜」

 相変わらず、気まぐれというかマイペースな性格だこの幼馴染は・・・

 受け取った花束は、ピンクとかオレンジとかの暖色でまとめたものだった。この色合いは、あの男にとっての朔夜のイメージだったんだろう。

「かわいいじゃんこの花束」
「うん、かわいいね。でも、私にはかわいすぎる」

 そう、これは朔夜にはかわいすぎるのだ。これは、どちらかというと藤村に似合う色合いだ。
 朔夜には、色の濃い赤とか紫などの毒々しい色が似合う。それは、朔夜自身も十分に理解している。だから、服や小物持っているものすべて色の濃いものだ。

「なんで、告白断ったの?」
「分かってるくせに聞くんだから性格悪いよね」
「今頃知ったの?」
「まさか」

 どうやら、答える気は無いようだ。でも、そんな事では、俺は諦めない。

「で、何で?」
「はぁ〜」

 どうやら、あっちも無理だと悟ったらしい。

「外見だけしか見てない男には興味ない。それに、私はもう・・・恋なんてしない
「・・・紅茶が恋人だから?」
「よく分かってんじゃん。さっきの言葉訂正してあげる。やっぱ超いい奴だよ」

 言ってゴロンと寝返りを打って俺から顔を背けた。朔夜は、あぁ言ったけどやっぱり俺は性格悪いよ。だって、分かっててこの話題振ったんだから。朔夜が辛そうな顔するの分かってて言ってんだから・・・

 本当にいい奴なのはお前だよ・・・
 
俺は、右手に持っている花束の中から花を数本摘んで、風が吹く中それをそっと放った。
それは、ふわふわと空を舞っていった。
どこまでも、遠くへ---



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