番外編&短編

□ホワイトデー
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会話文
三馬鹿

「レ〜ンコ〜ウ」

「「お前も名前をつなげて呼ぶな!!」」

「お前も?」

「サクもそう言ってたんだよ」

「で、何だ? 明臣」

「あぁ、バレンタインのお返しどうしたのかなって」

「あぁ、俺は藤村には明日渡す予定だ。明日届くから」

「俺は、今日渡したよ。今話題の格闘技選手特集」

「ハハ、朔夜には?」

「「チョコミント味のガム20年分」」

「ハァ!?」

「だって俺らちゃんとしたチョコ、朔夜に貰ってねぇ〜もん」

「ガムは貰ったけどねぇ〜」

「あぁ、やっぱり気付いてないのね・・・」

「「何が?」」

「朔夜が実はちゃんとチョコ二人にあげてること」

「「知ってるぞ・よ」」

「えっ?」

「知ってるけど、サク本人から直接渡されてないからね。お返しも何も俺達から出来ないんだよねぇ〜」

「そうそう、だから毎年匿名でお返し渡してるぞ」

「えっ嘘」

「嘘じゃないよ。ほら、毎年他の男子から預かったって何かしら渡してるでしょ」

「あぁ、そういえば」

「俺は、朔夜の好きな料理と好きな茶葉の紅茶入れてそれで、デザート作ってるぞ」

「それは、いつもの事すぎて気付かなかった・・・」

「どいういみだ、バカ臣」

「オカンって意味」

「お前の誕生日、しらす一匹な・・・」

「すいませんでした!!」

「ハハ、それにしてもどうしたの? 明臣そんな事聞いてきて」

「えっいやぁ〜さっき朔夜と話してたら出てきて知ってるのかなぁ〜と思って」

「最初のうちは気付かなかったけど、毎年ラッピングの仕方は違っても同じリボンで同じチョコで俺達の好みを完璧にわかってる人物って限られてるでしょ? だから、気付いた」

「毎年同じチョコ?」

「そっ毎年同じ生チョコ。俺も不思議に思って蓮に言ってみたら蓮にもあるって言うんでそれだったら、朔夜しかいねぇ〜じゃん? しかし、蓮が食べていたとは驚きだ。お前、甘いの得意じゃないだろ」

「たまたまだよ。甘いのが食べたくなって、とったのがそのチョコだったんだよ。元から見覚えがあるリボンだったから、まさかとは思ってたけどね」

「ブラウニーとかじゃないの?」

「「えっ?」」

「えっいやぁ〜俺のお返し今年はブラウニーとトリュフだったからさぁ〜 二人のもそうだと思ってたんだけど・・・」

「「なにそれ!! 何で、明臣だけ特別扱い? 従兄弟だから!?」」

「たぶん、バレンタインの時に紅茶のチョコあげてるからじゃん?」

「「ハァ?」」

「いやぁ〜だから、バレンタインデーのお返しは三倍返しが基本だからじゃない?」

「「・・・・・・・・・・・・」」






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