番外編&短編

□裏設定シリーズ
2ページ/7ページ

 朝早く来て気になっていた小説を珍しく図書室の窓際の席で読んでいた。
フッと顔を上げて窓の外を見たら生徒達が登校していた。
そこで見知ったら人物達を見つけた。

 校門から校舎の中間ぐらいにで自分のファンに囲まれるように登校している冬樹クン。
校門付近で赤のスポースカーから降りて運転していた女性にキスをしている森白クン。
もうすぐ校舎に入りそうな位置に居てケータイをいじっている朔夜。

 あの三人は幼馴染と言うことで一緒に居るイメージが強いが実際にはバラバラでいることの方が多い。
まぁ、高校生になればそんなものかもしれない。

 そんな事を考えていたらフッとココで疑問が二つほど生じた。
一つは、あの女好きの二人の事だ。
森白クンは人妻キラーだけど女好きであることには変わりない。
あの二人は何度も言うが女好きだ。
最初に会ったとき私自身もナンパをされたほどだ。すぐに私の趣向が分かったのか直にひたけど・・・
でも、朔夜はどうだろう?
幼馴染だから兄弟みたいな感じなのだろうか?
でも、あの三人を見ている兄弟って感じはしない。
簡単に言うなら何故あの二人は朔夜には手を出さないのだろう?

 もう一つの疑問は、呼び方だ。
私も自然に呼んでいたが、あの三人は自分たちのことを幼馴染sと呼ぶ。それは、朔夜抜きの時や他の二人が抜きでもその呼び名が変わることは無い。
でも、明臣クンと冬樹クン、森白クンの三人のときは三馬鹿だ。
そして、朔夜と明臣クンのときは従兄弟sと呼ぶ、間違っていないけど幼馴染sでもいんじゃないだろうか?

キーンコーンカーンコーン

考えているうちにチャイムが鳴ってしまった。
はぁ〜仕方ない。
聞いてみるか・・・

そう思って読むのを途中でやめた本をそのままに教室に向かった。





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ