番外編&短編

□期末テスト
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 その日の夜に机に向かって教科書をペラペラとめくっていたらベットの近くの窓からコンコンとノック音が聞こえてきたので見てみたら蓮が口パクで何か言っている。

[カ・ギ・あ・け・て]

どうやらそう言っているみたいなので窓を開けた。

「玄関から入ってこいよ」
「すぐ終わる用事だったから」

蓮の部屋と私の部屋は隣同士にあるので少しの用事だと蓮は何かと窓からくる。
それは、紅にも言えることだが紅の場合だと屋根を使って器用に来る。

 私の家と蓮の家は隣同士でその後ろに紅の家があって紅の部屋は私の部屋より上のほうにあるからそっちの方が玄関から来るよりも早いので紅はもっぱらそうやって来る。
そんな事を考えていたら上から声が聞こえた。

「なに蓮? 夜這い?」

上を見たら紅が私の屋根の淵に腰掛けてこちらを見下ろしていた。

「違うから」
「紅こそ下着泥棒?」
「そっちこそ違うから」

そう言って紅が器用に私の部屋に入ってきた。
しばらく窓を開けていたせいか部屋の温度がかなり下がったようだ。

「で、何しに来た?」
「「ナニをしに」」
「とりあえず死ね」
「「冗談ダヨ」」

そう言って幼馴染sは我が者顔でコタツに入っている。

「で、本当に何しに来たんだよ」
「勉強教わりに・・・」
「俺はノリで来た」

蓮は教科書を見せながら言った。そして紅は蜜柑の皮を剥きながら言った。

「はぁ〜蓮はどこが分からないの?」
「此処」

蓮が指を足したとこを見て私はノートを出して蓮に説明を始めた。紅は蜜柑を食べながらその説明を聞いていた。
 
 そんな事を繰り返して居るうちにみんなコタツで寝ていた。
そんな事をテスト本番までグダグダと続いていた。


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