番外編&短編

□ゾウの恋
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 一匹のゾウが居た。

ゾウがいつも見る景色には、美しい黄色の像があった。

ゾウは、その美しい黄色の像に恋をしたのだ。

ゾウは、飽きることなくただジッとその像を見ていた。

晴れの日はもちろん、曇りの日も雨の日も飽きることなく何時間も見つめていた。

 
 何時もと同じ朝が来た。
でも、何故か胸騒ぎがした。

ゾウは、いつもの場所に急いで行った。

ゾウは、唖然とした。なぜなら、あの美しい黄色の像が無くなっていたからだ。

あのゾウは、悲しみ悩んだ。
何故だ、何故あの像は無くなったのだ・・・

あぁ、会いたい一目でも良いからまた、あの美しい黄色の像に会いたい。

ゾウは、何日も何週間、何ヶ月、何年と悲しみ続けました。


 それを、見ていた神様が居ました。
ある日、そのゾウに神様は問いました。

ゾウは答えました。

「傍に居られなくても、ただ、ただ見つめられるだけで良いんだ。」と言いました。

神様は、そのゾウの健気さに願いを叶えてやる事にしました。

ゾウの目の前には、あの美しい黄色の像が目の前にありました。

ゾウは、喜びました。それから、何年もゾウはその美しい黄色の像に寄り添っていました。


 数年後、ゾウは年老いてもその美しい黄色の像の傍を離れませんでした。

あの時の悲しみを埋めるように、ずっと、傍に居ました。

そして、ある満月の晩に月明かりに照らされ神秘的に輝く黄色の像は、神の使いの様に神々しく気高い光を放っていました。

ゾウは、それを見つめながらゆっくりと瞼を閉じ安らかな眠りに入りました。






あとがき
部活の先輩に「お題を出して下さい。」と言ったら、このお題が出されました。

先輩自身もこんな変なお題出したの初めてと言ってました。

やってみたら、楽しいですね。
もし宜しかったら、三大お題下さい。






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