番外編&短編

□出会い
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「ささっと、謝りやがれー!!」
「そっちこそ、謝りなさいよ!!」

おっと、俺がトリップしているうちに朔夜がブチギレたらしい。

相手の少女も同じようだ。

なんでこんな事になっているのかと言うと、話は数分前に戻るのだが、メンドイから簡単に説明するとしよう。

「語り役としてどうなんだよ、それ」

「気にしないそんなの、中学校に向かう途中に怪我をした少女を見つけた朔夜は、少女に手を貸そうとしたが少女はそれを拒否。朔夜の手をはらった拍子に朔夜は体制を崩し、蓮にもたれかかった。その少女は蓮の隠れファンでそれを見た瞬間に少女は朔夜に平手打ちをしてバトルが勃発したのであった。」

「はい、はーい。まるっきり嘘の説明しないでねぇ〜」

「えぇ〜っと、紅に変わり雪原明臣が説明しまぁ〜す。俺たちは、入学式にも関わらず遅刻しそうになって走っていたわけですが、前を歩いていた人に朔夜がぶつかってしまい紅茶を零してしまい、ぶつかった人の本にかかってしまったのだ、持ち主の人はかなり怒って朔夜を攻めたのだが、零した紅茶が悪かった。
普通の紅茶なら朔夜も謝るとこだが、飲んでいた紅茶はイギリスから直接取り寄せた期間限定ブレンド茶葉で入れた紅茶だったから朔夜は逆ギレしたのだった。以上コレが本当の状況説明でした。」

明臣が説明している間も少女らのケンカはヒートアップしていた。

蓮は笑いながら傍観を決め込んでいる。

明臣は心配そうだが止めには入らない。

俺も巻き添えにはなりたくないから、止めには入らない。

はぁ〜入学初日から遅刻しなくちゃならないんだか。




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