番外編&短編

□クモを殺した女
2ページ/2ページ

ある火曜日の朝
オミは、机に小さいクモを飼っていた。
いや、飼っていたというのは違うか・・・
正確に言うと、蓮が勝手に言ってるだけのことだ・・・

「あっサク。聞いてのこクモ。明臣のペットだって。」

「いや、違うから・・・」

「マジで!!逃げようとしてるけど・・・」

クモは机の端に向かっていた。

「平気、平気。こうすれば方向転換するから。」

蓮は、クモの前に手を置いた。
クモは5pぐらい前で方向転換した。
だがすぐに逃げようとした。

また、手を置いてもクモは直進する。
最後は、蓮の手に乗った。

「乗ってるけど・・・汚くない?」

「平気、小さいから気にしない。」

クモの乗った手を、机の真ん中の置いた。
だが、クモもまた逃亡しようとする。

「そのクモ、サクのこと好きだよね。だってサクに向かって行ってるもん。」

「いや、嬉しくないし・・・」

クモはそのまま机から逃げようとする。

「ちょっと、手でとめてよ〜」

「やだ。」

蓮は、仕方ないといった表情でまた、自分の手でクモの行く手を阻んだ。
また、机の中心に持っていく。
だが、クモは脱走。

そこで、オミが動いた。

「あぁ〜もう、うざったい。」

そう言った、オミは・・・・
机の端に逃げたクモに手を向けた。

私はそのまま、デコピンで飛ばすのかと思ったら・・・

「えいっ!!殺しちゃえ!!」

クモの上に持っていた人差し指で潰した・・・
しかも、満面の笑みで…

「これって、まだ生きてるんじゃない?」

そう言った、蓮はそのクモの死骸の周りを指でカタカタやり始めた。
でも、クモは動かない。


不安に思ったのか、オミは・・・

「まいいや、さらなる追い討ちで殺しちゃえ、殺しちゃえ。」

ブチュ

内臓的なとこをさらに人差し指で潰した。
これもまた、満面の笑みだ…
なんだか分からない、液体が出てきた。

「「「うわぁ〜何かキモ。」」」

「「いや、お前がやったんだよ!!」」

私たちのツッコミも無視したオミはカバンの中のティッシュを取り出して、その残骸を拭いた・・・

「よしこれで、証拠隠滅。」

何か違うだろう・・・  by朔夜・蓮





あとがき
実際にクラスで起こったことが元となっています。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ