番外編&短編
□泣けない
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「先生?」
「うん?何かしら?」
先生は笑顔で聞き返してくる…
バカな先生。
「生き物が死ぬのは当たり前のこと何だから一々泣いてなんていられないでしょ?」
「それにウサギ1匹ですよ。変わりなんていくらでもいる。」
「えっ?」
先生の顔が驚きに固まった。
そして、同級生たちは泣き止んで私の顔一斉に見た。
例えるなら、今、なんと言ったコイツだ。
私が素直に泣くと思ったのか?
だとしたら本当のバカな先生だよ。
「先生、此処はウルサいからもう帰ります。」
そう言って私は、教室を出た。
後ろから先生の呼び止める声が聞こえた。
あと同級生たちの非難の声。
ハァ〜うざったい
どうして、小学生は感情的だと決めつけるんだか…
それが、小学校2年生の時の話。