番外編&短編
□肉まん
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「気持ち悪いんだけどそれ、ていうか違うし!」
「君にはガッカリだよ。明臣」
「勝手だなお前!」
明臣は蓮の言葉をすぐさま否定した。
そんなことは当然気にしないフリーダム紅は何故か明臣に幻滅したように言った。
「ガッカリオブザイヤーだよ」
「なんか受賞しちゃった!」
どんな賞だ!とか普段は朔夜がツッコミを入れるとこだがその朔夜は、世界の紅茶展覧会に行っているのでツッコミを入れる人が居ないので明臣は何となく紅にノッテみる。
「あ、蓮、先に行っちゃった」
「呆れたんだよ俺たちに」
そんな二人に本当に呆れたのだろう蓮はスタスタと先を急いでる。
明臣は苦笑しながら言った。
だがフリーダム紅は自分の解釈で会話を進める。
「いや違うね。あれは早くおでんを食べたいんだ」
「都合の良い解釈だなぁ〜おい」
本当に都合の良い解釈だが蓮はこの二人と同じ穴の狢なので真相は闇の中だ。
そんな中紅が何かひらめいた様に言い放った。
「こっから最後にコンビニについた人の奢りね」
「へ?」
爽やかな笑顔で紅が言う。
だが急な展開に明臣は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
しつこい様だがフリーダム紅は気にせずに言い放った。
「よいドン!」
「え、ちょ、速っ!」
明臣が理解したときには紅は全力で走っていた。
…ダダダダダ!
「レーン!速く行かないと奢りになっちゃうよー!」
「!」
紅は先を歩いていた、蓮に事の次第を説明をしなかったが明臣と違い頭の良い蓮は紅の言葉で瞬時に理解したのか驚いた顔をしながら走り出した。
「紅ぉぉお!!待てこの野郎ぉお!」
「アッハハ待つわけねぇーだろ。」
追いついてきた明臣が紅に叫ぶ。
だがそんな事を全く気にした様子でもなく紅はゲームのラスボスの様な笑い声と顔で言い放った。