番外編&短編
□プール掃除
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校長室に着いたら普通ノックをするのだろうが、私たちはそんな事はしない何故かってそんなの決まっている、呼び出しなんて日常茶飯事だからだ。
いつもの様にノックせずに、校長室に乱入した。
涼しい風が・・・・こない。
つーか生温い風がどっと押し寄せてくる。
「何で、クーラーついてねぇんだよ!!それが楽しみで着たのに!!」
「うっさい、怒鳴らないでくれない、ただでさえ暑いのに!!大体あのハゲがエコとか抜かしやがるから32℃にならないとクーラー禁止になったのよ。あぁームカつくわあのハゲ!!ヅラ剥ぎ取るわよ!!」
校長室に入ったら紅が期待はずれの温度に怒鳴ったが、校長が逆ギレというか、もとからキレていたのかもしれない、だって校長だもん。
「サク、意味分からないから・・・」
「だから、人の思考読むなよ。今度読んだら、ジャリジャリ君紅茶メロンよろしく。」
「ハハ、相変わらずちゃっかりしてるよねぇ〜」
なんて、会話を蓮と会話していたら、校長の逆ギレ劇が終わったのか校長が話を切り出した。
「いきなり、ごめんなさいねぇ〜どうせあんた等、暇でしょ。プール掃除してきて。」
「本当に、いきなりだな、オイ!」
「明臣クン、校長先生にそんなツッコミいれても、体力の無駄よ。」
確かに、泪の意見にも一理ある。
この暑いのに校長に言葉一つ一つにツッコミいれていたら、こっちがバテるのは確実だろう。
つーか、校長・・・
プール掃除ってまた面倒なものを・・・・
「校長のいきなりお願いは、どうでも良いんですけど、何でプール掃除なんですか?」
「あぁ〜確かに、体育の授業中にやるもんじゃないんですか?」
蓮と紅が疑問を投げ掛けてくる、今のうちに質問していないと、あとで校長がまたキレる。
「あぁ〜それわねぇ。この頃、雨続きで、室内でしか体育が出来なくて、プール開きに間に合わないのよ。そして、今日は久々に晴れたからやろうと思ったら、今日は何処のクラスも体育が無いになのよ。だから、あんた等にやらすわけ。これ以上の質問・異議は受け付けません。さっさと、いってらしゃい。」
校長が神々しい笑顔で言ってくる、もはや反論の余地も無いもし、もし反論しようものなら生気を絞られるような気が・・・いや絞られる。
私たちは、ため息を付きながら、校長室を出て行った。
もちろん、行き先はプールだ。
あぁ〜暑い、めんどくさいこの2つは夏の必要用語だと思う。