死にたがりの死神と生きたがりの病人

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太陽に照らされ鮮やかな朱色を輝かせてる子供たち。

その子供たちの容姿は五歳ぐらいの背丈ぐらいで鏡合わせしたようにソックリだった。

違いといえば髪の長さと眼の色ぐらいだろう。

一人は海のように深い蒼した眼した長い髪の少女。

もう一人はアメジストのような紫色の眼をしたセミロングの少年。

少女は白から蒼とグラデーションの綺麗なワンピースたなびかせ後ろに居る少年に喋り掛けた。

「もぉ〜はやく、はやく!遅れちゃうよ」

「はぁ〜そんなに急がなくてもアレは無くならないよ。奏音」

「それでも、はやく見たいの!だって、久ぶりの外出なんだよ。楽しんでもいいでしょ?音羽」

少年は黒のタンクトップに白の半袖シャツにジーパンとラフな姿で呆れながら少女奏音に諭している。

そんな少年音羽に奏音はムッとした表情をしたが最後に奥の手の無邪気な笑顔で反撃した。

慣れているのか音羽は冗談めかして笑顔で対応した。

「ふっしかたないなぁ〜でも急いで転ばないように気おつけてね、姉さん?」

「ふふ、わかりましたぁ〜でももう急がないと遅れちゃうよから急ぐよ。」

「あっ待ってよ、奏音。」

奏音が急に走り出すので音羽は驚いて奏音を止めようとするが、奏音は久々の外出で浮かれてい聞こえていないのかドンドン先に進んでしまう。

音羽ははぁ〜とため息をついて後追うために走り出した。



一面の血の海・・・・・
    

     あぁこれは誰の血?




どうして・・・・
  私は、横たわっているの?
         
    
   誰かが叫んでる・・・


音羽が倒れてる・・・
  助け、に行かなくちゃ・・・・


   
どうして、どうして・・・・
 
 私は動けずに泣き叫んでるだけなの・・・
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