死にたがりの死神と生きたがりの病人
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「・・・・・」
「・・・ル、ルイ?」
ルイトは、はっという顔をしてその後、カァーと顔が赤面した顔を隠すために後ろを向いた。
(反則だろう・・・口元当たりしか見たこと無かったけど、あそこまで可愛いとか予想以上だ。)
前髪を上げた瞬間飛び込んできたのは、深い海のような蒼い色をした大きな瞳だった。
小さな顔に大きな瞳そして小ぶりな桃色の唇とバランスの取れた顔立ちだった。
「・・・や、やっぱり、変な目の色だよね。だから、見せたくなかったのに・・・」
カノンは、後ろを向いたままのルイトが変な目の色だから振り向いたままだと思ったようだ。
そして、ルイトはカノンの発言に驚いた。
「はぁ、何が変な目の色なんだよ!誰がそんなこと言ったんだよ。」
「昔、近所の男の子たちに変な目の色っていわれたから、それにこんな髪の色だから余計に目立つし。」
(その男の子たちは、お前に気を引こうとするためにそんな事いったんだとお前は夢にも思わないだろうなぁ〜。まぁ、いい気味だって何で俺、いい気味だとか思ってるんだ?)
ルイトは、そんな事を考えて黙ってしまった。
そのことで、さらにカノンが勘違いをしてしまい、さらなる問題発言を言った。