心霊探偵 八雲
□飲んでも飲まれるな
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〜数分後〜
「君は、ザルなのか?」
「えっ普通じゃない?これぐらい。」
「普通の人は、数分で焼酎一升瓶しかもロックで飲んでいたら普通は酔う。」
「そうかなぁ〜お母さんとか近所の人とかは、これぐらい普通に飲んでいたから普通ってわかんないんだよねぇ〜」
そう言った晴香は、素面のときと全く変わらない顔色をしていた。
まぁ、若干口調が陽気な気がするがそれは、『いい事があったんだな。』っと思うような口調だった。
「やっぱり、男の人ってすぐに酔うほうがいいの?」
「はぁ?」
「あっいや。美樹がね、男の人は自分よりお酒が強い女の人は嫌がられるって言ってたし、それに酔った様子が好きな男の人もいるって・・・」
「君は、いきなり何を言い出すんだ?それに、そいう女性に惹かれる男はろくな奴がいない。」
(脳内は酔っているのか?)
「じゃあ、八雲君は違うの?」
ザルと言っても若干頬が赤く染まり、潤んだ目で上目遣いをしてくる。
「違う。それに、その気持ち悪い顔を近づけるな。」
「むぅ、気持ち悪いとは失礼ね!!」
「本当のことだ。」
そう言って八雲は立ち上がった。
「あれ?八雲君何処いくの?」
「コンビニだ。小腹が空いたんだ、僕は君と違ってそこまで飲んでいないからな。」
「あっじゃあ、私も行ってもいい?日本酒はサイダーで割りたいの。」
「君は、まだ飲むのか?」
「うん、久々に思いっきり飲みたいの友達と飲みに行ってもみんな先に潰れちゃうから飲んだ気しないの。」
晴香は、八雲を見上げ笑いながら言った。
そんな晴香を見ながら八雲は仕方ないといった様子で笑った。
「好きにしたらいい。ただし、自分で買えよ。」
「分かってますよぉーだ。でも、ファミリーパックのアイス割り勘しない?」
「何故?」
「アイスに洋酒かけて食べる好きなの。それに、アルコールそんなに高くない食べ方だから、八雲君も食べれるよ。」
「コンビニに着くまで考えとく。」
「うん、考えといて。」
そう言って、晴香と八雲は夜のコンビニへと向かった。
あとがき
夜に男の部屋しかも、お酒アリなのにエロくない!!
それに、八雲が悶々と悩んでいる感じが珍しくない!!
全く?ではないけど、いつもとは違う感じで書いて見ました。