心霊探偵 八雲
□3巻発売記念!!
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スタジオの帰り道、日も沈んできたので八雲は晴香を家まで送り自分も帰ろうとしたとき、晴香が八雲の服の裾をちょんと掴んだ。
「今日の私の服どうだった?」
顔を真っ赤に染め上目遣いで見上げてくる晴香に、八雲は目線をソッと外し顔を赤くし、晴香を真っ直ぐに見詰めた後、晴香の耳元で、晴香にしか聞こえない声で囁いた。
「似合っていた。今度、着るときは僕の前だけしろ。」
「えっそれどいう意味?」
「自分で、考えろ・・・」
そう言って八雲は、帰っていた。
だから、八雲は知らない。
囁かれた方の耳元を押さえて真っ赤に頬を染めて、はにかんでいる晴香の顔を・・・
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