心霊探偵 八雲

□君の香り
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「で、君は僕に怒鳴りに着たのか?」

「もぉ〜違うってば、八雲君が怒らせることを言うからでしょ?」

「何だ、今度は逆ギレか・・・それに、その気持ち悪い顔やめろ。」

「はぁ〜本当に失礼・・・」

アイツは、僕に口で勝てないのによく突っかかる。

だからと言って、その上目遣いで講義するのはやめて欲しい、僕の理性が持たない・・・

「で、ささっと返したらどうなんだ?」

「えっ?あぁ、ワイシャツね、はい!!確かに返したからね。」

「見れば、分かる。」

「もぉ〜本当にひねくれてるんだから、あっ!!」

アイツは、フッと時計を見て慌てた。

「どうした。」

「もうそろそろ、行かないとバイトの時間に遅れちゃう!!」

「はぁ〜だったら早く言ったらどうだ?減給されるぞ。」
「あぁ〜もう少し八雲君と話して居たかったのになぁ〜」

ショボンっと効果音が似合いそうな表情でアイツは言った。

「はぁ〜じゃあ、また此処に来ればいい。」

「うん、じゃあまた来るね!!」

さっきとは、対照的に輝いたよな笑顔でアイツは、去っていた。

はぁ〜天然というのは、どうして無防備なんだろうか?

いや、天然ではなくてアイツ自身が無防備なんだ。

何故だろう、今日は精神が疲れた。
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