心霊探偵 八雲
□君の香り
2ページ/4ページ
「で、君は僕に怒鳴りに着たのか?」
「もぉ〜違うってば、八雲君が怒らせることを言うからでしょ?」
「何だ、今度は逆ギレか・・・それに、その気持ち悪い顔やめろ。」
「はぁ〜本当に失礼・・・」
アイツは、僕に口で勝てないのによく突っかかる。
だからと言って、その上目遣いで講義するのはやめて欲しい、僕の理性が持たない・・・
「で、ささっと返したらどうなんだ?」
「えっ?あぁ、ワイシャツね、はい!!確かに返したからね。」
「見れば、分かる。」
「もぉ〜本当にひねくれてるんだから、あっ!!」
アイツは、フッと時計を見て慌てた。
「どうした。」
「もうそろそろ、行かないとバイトの時間に遅れちゃう!!」
「はぁ〜だったら早く言ったらどうだ?減給されるぞ。」
「あぁ〜もう少し八雲君と話して居たかったのになぁ〜」
ショボンっと効果音が似合いそうな表情でアイツは言った。
「はぁ〜じゃあ、また此処に来ればいい。」
「うん、じゃあまた来るね!!」
さっきとは、対照的に輝いたよな笑顔でアイツは、去っていた。
はぁ〜天然というのは、どうして無防備なんだろうか?
いや、天然ではなくてアイツ自身が無防備なんだ。
何故だろう、今日は精神が疲れた。