番外編&短編
□泣けない
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昔から私は感情に乏しい子だった。
いや、正確には泣くという感情つまり悲しいという感情が欠落してるんじゃないかと思うくらい無いに等しい
例えば、小学校で飼育していたウサギが死んで周りの子はわんわん泣いている…
だけど私は、そんな子を冷めた目で見ていた…
何で、泣いているの?
生きてるんだから死ぬのは当たり前なのに…
それとも、飼育していれば死なないと思ったの?
バカじゃないの、死ななかったら逆に怖いだろ…
なんてことを私は考えていた。
つくづく可愛くないガキだ。
そんな私を見て先生は何を勘違いしたのか言ってきた。
「 ちゃんは偉いわね、泣かなくて。」
「でも、こんな時は泣いて良いのよ。」
先生は笑いながら言ってくる。
正直、うざったい…
泣かないのは人のかってだろう。
だから、言ってやった。